
今回紹介するのは、「きみはポラリス」著:三浦しをんさんです。

すべての恋愛は、普通じゃない。
どうして恋に落ちたとき、人はそれを恋だと分かるのだろう。
三角関係、同性愛、片想い、禁断の愛…言葉でいくら定義しても、この地球上にどれひとつとして同じ関係性はない。
けれど、人は生まれながらにして、恋を恋だと知っているー。
誰かをとても大切に思うとき放たれる、ただひとつの特別な光。
カタチに囚われずその光を見出し、感情の宇宙を限りなく広げる、最強の恋愛小説集。
”「BOOK」データベースより”
「きみはポラリス」を読んだ感想:愛の形は無数の星

『きみはポラリス』は、三浦しをんさんによる恋愛短編集で、2011年に新潮文庫から刊行されました。
全11編からなるこの恋愛短編小説では、三角関係、同性愛、片想い、禁断の愛など、さまざまな形の恋愛が描かれています。
11の恋愛ストーリーはそれぞれの読む量が丁度よく、読みやすいでしょう。
どの物語も、恋愛の定義にとらわれない、独自の光を放つ関係性を丁寧に描写しています。
タイトルの「ポラリス」は北極星を意味し、夜空で常に同じ位置に輝く星として、道しるべの象徴とされています。
この作品集では、登場人物たちがそれぞれの「ポラリス」を見つけ出す過程が描かれており、心に静かな感動を与える作品。
愛という感情の形は星のように無限大だと思い知らされると同時に、それはそれぞれの自由の形でもある事を思い知らされる作品でした。
あなたの愛の形と心のポラリスをもういちど見つめ直してみては?
ぜひ、一読ください。
\あなたの愛の形は?/
三浦しをん
主な代表作と受賞歴
・『まほろ駅前多田便利軒』(2006年)
第135回直木三十五賞を受賞。便利屋を営む二人の男性の交流を描いた作品で、映画化もされました。・『舟を編む』(2011年)
第9回本屋大賞を受賞。辞書編集に携わる人々の情熱と絆を描いた物語で、映画化やアニメ化もされています。・『あの家に暮らす四人の女』(2015年)
第32回織田作之助賞を受賞。一つ屋根の下で暮らす女性たちの人間模様を描いています。・『ののはな通信』(2018年)
第25回島清恋愛文学賞を受賞。少女時代からの手紙のやり取りを通じて、女性同士の深い絆を描いた作品です。・『愛なき世界』(2019年)
日本植物学会賞特別賞を受賞。植物研究に没頭する女性と彼女に恋する男性の物語で、科学と恋愛が交錯するユニークな作品です。”新潮社より引用”
著者:「三浦しをん」さんの作風と魅力について

三浦しをんさんの作品は、日常の中にある人間関係の機微(あまり知られたくない心の動き)や、個々の内面に焦点を当てた描写が特徴です。
ユーモアと温かさを兼ね備えた文体で、読者の心に深く響く物語を紡ぎ出しています。
また、エッセイも多数執筆しており、日常の出来事や趣味についての軽妙な語り口も人気です。
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