2022年9月21日に秋田県の鹿角市(かづの)で、民家の敷地内で飼われていた錦鯉が熊に食べられる被害がありました。
被害は相次いでおり、錦鯉を捕食するのは県内初の情報のため、詳しく解説していきます。
熊が錦鯉を食べた場所は?
秋田県鹿角市八幡平字堂の上という場所で、八幡平の山の麓(ふもと)に位置します。
周辺には神社や公園、お食事所などもあります。
そのため、人と遭遇する可能性は十分にあるといえます。
ツキノワグマは雑食で本州最強の動物
本州に生息している熊は、いわゆる「ツキノワグマ」という種類です。
北海道に生息する「ヒグマ」よりも小型ですが、近年凶暴化しています。
ツキノワグマの食べ物
ツキノワグマの主な食べ物は、具体的に以下の通りです。
- 木の実
- 山菜の若芽
- 昆虫類
- 川魚
- 小型の動物
- 鹿などの死骸
- その他
日本史上3番目の獣害事件の記録あり
秋田県では2016年に、十和田山麓にて4名の犠牲者が出ています。
連日のように負傷者が出ており、史上3番目の獣害事件とされています。
タケノコ採りシーズンということもあり、十和田山麓へタケノコ採りをする人がたくさんいました。
もちろん、ツキノワグマもタケノコを好んで食べます。
地元猟友会で駆除された熊の胃の中から、犠牲者の体の一部が出るなどショッキングな事件でした。
しかし、該当する熊が全て駆除されていないのも事実です。
民家の錦鯉を食べる熊
秋田県鹿角市の民家で、池から錦鯉を咥えて山へ持ち帰る姿が防犯カメラに写っています。
9月16日から被害が相次ぎ、監視カメラを設置したところ、熊の仕業と判明しました。
被害者男性は「初めての出来事にびっくり」・「大きくてきれいな鯉を持っていっている」と話しています。
熊は選別する能力も高いのでしょうか。
2022年は熊の食害件数が非常に多い
今年の東北地方は、熊の目撃情報や人身被害、農作物の食害件数が過去10年で最多です。
冬眠に備えるこの時期、民家に侵入してくるなど、行動が大胆になってきています。
狩猟者が減り、熊の生息数は2008年に比べて6倍になっていると調査報告があります。
熊の寿命は40年位あると言われていますので、今後も増加傾向にあるでしょう。
これからキノコ採りや紅葉シーズンで、人間が山に入ったり、近づく機会も多くなるので心配なところです。
熊も遭遇したくない
熊の天敵は人間だけです。
山の中では熊が最強なので、人間に遭遇すると命がけで襲ってきます。
狩猟者が減ってきた近年では、人間は怖くなくなってきているのかもしれません。
熊除けの鈴の音で、逆に寄ってきたというケースもよく聞きます。
万が一遭遇した場合には、熊除けスプレーが効果的です。
どうしても山の中に入る、山に近づかなければならない場合は必ず携帯するべきでしょう。
また、冒頭の場所のような地域の方にも必要だと、今回の被害で感じました。
\命を守る熊除けスプレー/
まとめ
- 秋田県鹿角市(かづの)で民家の錦鯉が熊に食べられた
- ツキノワグマは雑食
- 秋田県では史上3番目に悲惨な獣害事件が起きた
- 2022年は熊の食害が非常に多い
- 熊に遭遇したら熊スプレーが必要
秋田県鹿角市では、今回の被害を受けて熊用の檻や罠を設置しましたが、まだ捕獲情報はありません。
2016年のような、悲惨な被害が出ないよう願うばかりです。
\山に行くなら必ず携帯/
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