度重なるカスハラに対し、ついにバス会社が意見広告を出した。
秋田県能代市を拠点とする観光バス・タクシーを運営する会社「第一観光バス」。
地元新聞に意見広告を出し、悲痛の胸を訴えている。
それを見た地元ネットユーザーがTwitterに投稿すると、12万件の反響を呼んだ。
この記事は同業関係者からの新情報も記載しているため、ぜひ最後まで読んでいただきたい。
「お客様は神様ではありません」カスハラに対する意見広告
2023年4月6日には朝の全国ニュースなど各メディアでも取上げており、話題となった。
3年ほど前に無賃乗車をした男性宅に社員が訪ね、運賃の後払いをお願いしたところ…
「そんなもの払えるか!」と罵声を浴びせ、社員へ杖を振り回してきたという。
結局、社員は泣き寝入りをするしかなった。
問題のこの男性は、一度だけではなく何度かこのような迷惑行為を行っているようだ。
また、カスハラも日常的に行っていた。
会社としては更なる改善に努め、お客様が安心して快く利用してもらうために、大変な努力をしている。
今回のようなカスハラや迷惑行為が後を絶たないため、社員も社長も限界だったのだろう。
地元観光バス同業関係者が知るカスハラと迷惑行為
地元の観光バス・タクシー業者、関係者から実際におきているカスハラ・迷惑行為を聞くことができた。
- 「タクシー料金をまけろ!」と罵声を浴びせられた
- 「遠回りしただろ!その分払わねぇからな!」と遠回りしていないのに支払いを拒否する
- 運転席の後ろを何度も蹴られた
- 会社に何度もクレームの電話をしてくる
- 「支払いは後で払う」といってそのまま支払わない
- 今回の様に無賃乗車しようとしてくる
- 路線バスに乗り遅れたため、無料のタクシーを要求する
ドライブレコーダーを搭載しているにもかかわらず、一方的で悪質な行為が後を絶たないという。
第一観光バスだけでのことではなく、地元同業者も頭を抱えているのが実態である。
カスハラ・迷惑行為のほとんどが高齢者
秋田県能代市は非常に老人が多く、少子高齢化が日本一進んでいる県でもある。
そういったこともあり、タクシーを日常的に利用する多くは高齢者なのだ。
「弱い立場にある自分の意見が通るのが当たり前」といった態度で利用する高齢者も多いという。
もちろん快く利用してくれる高齢者もたくさんいる。
バス・タクシー関係者は「どのお客様も公平に接しているし、どんなお客様に対してもお客様ファースト。何を言われても何をされてもまずは我慢の仕事。」と述べている。
常に忍耐力が求められる業務なのである。
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まとめ
今回のカスハラ・迷惑行為に対しての第一観光バスの意見広告は、賛否両論がおきている。
ただ、同業関係者からは「今まで言えなかったことをメディアを通じて言ってくれてよかった」との声もあがっている。
「お客様は神様」という時代から「お客様と社員は対等」の時代へ、変わっていくきっかけになるのではないか。
お客様とドライバー、一定のルールがあってこそ成り立っている大事な業種である。
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