北海道旭川市の駅前商業ビル「マルカツデパート」のテナント、約20店舗が10月5日に一斉退去となりました。
当初はビルの老朽化により10月末に閉店予定でしたが、ビル運営会社の電気料未納のため営業を停止しました。
マルカツデパートの概要
- 1918年(大正7年)旭川市で松村呉服店を創業したのがはじまり
- 1936年(昭和11年)に丸勝松村百貨店を設立して百貨店化した
- 1971年(昭和46年)マルカツデパートに改称
- 1997年(平成9年)以降、度重なる業績悪化を繰り返す
- 2012年(平成24年)から数々の店舗が撤退し、空き店舗が増える
- 2021年(令和3年)HIRホールディングスが土地建物をシックスセンス傘下へ売却
- 2022年(令和4年)10月末に完全閉店予定だった
9月にはコロナ対策協力支援金詐欺で社長が逮捕
マルカツデパート運営会社社長「遠藤大介(47歳)」が架空のテナントを申請し、コロナ対策の協力支援金をだましとった罪で逮捕されています。
総額約1100万円をだましとり、別の詐欺事件にも関与している上、暴力団にも資金が流れている疑惑ももたれています。
マルカツデパートの跡はタワマン構想を描いていた
マルカツデパートの閉店後は25階建てを超えるタワーマンションを建設予定だったようです。
しかし、構想の規模が大きすぎるせいか、「月刊北海道経済」では以下のような記事がありました。
マルカツ跡にそれ以上の規模のビルを建てるとなれば事業費は100億に達する。失礼だが、知名度も大きくない札幌の不動産グループにそんな大事業は無理ではないだろうか?
引用元:月刊北海道経済
他社のタワーマンション建設に対抗するため、より大きい規模のタワーマンション建設を構想していたようです。
まとめ
電気料未納のため10月6日に電気が止まることになり、突然の営業停止となったが閉店後の店舗の活用は未定のようです。
清掃会社への支払いも長く滞納しており、ビルの裏はごみ山となっているようです。
100年以上続いた地元の百貨店なだけに、残念な声が聞こえています。
経営者の逮捕や闇の深い内容などがありますが、このような形で最後を迎えるのは非常に残念ですね。
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