近年「カエンタケ」・「ドクツルタケ」が、全国の公園や森林で相次いで発見され、メディアでも話題になっている。
触れるだけで激しい炎症を引き起こすカエンタケ、摂食で内臓を破壊するドクツルタケ。
「世界の猛毒きのこ」に№1ドクツルタケ・№2カエンタケとランキングされている。
テレビ朝日(9/13火曜日 林修のレッスン!今でしょ)でも紹介された、この2つのきのこについての特徴を紹介する。
特徴と猛毒性について
知らないで触ったり食べたりする危険があるので、一度確認しておいた方が良い。
知っていることで助かる命があるかもしれない。
致死率№2「カエンタケ」の特徴と猛毒性
カエンタケの特徴
- 名称:カエンタケ 火炎茸 火焔茸
- 外観:燃えあがる炎のような外観
- 生息地:日本・北朝鮮・オーストラリアなど幅広い
- 生育環境:ブナやクヌギ、ナラなどの広葉樹の枯れた切り株など
- 最近の発見場所:全国・公園・住宅街
カエンタケの猛毒性
- 触れただけで皮膚がただれ、臭いを嗅ぐだけでも粘膜に炎症がおこる
- 致死量はわずか3g
- 10分で消化器官を破壊、腹痛・嘔吐・下痢
- 肝不全や腎不全、造血機能障害、全身の細胞が破壊される
- 運よく助かっても、めまい・しびれ・脱毛・運動障害・脳委縮などの異常
触れただけでも毒素がまわるのは、カエンタケのみとされているが、近づいただけでも臭いで炎症がおきる。
非常に危険な毒きのこである。
外観も珍しく、目を惹いてしまう。
見つけても興味本位で触ったり、近づいたりしないこと。
致死率№1ドクツルタケの特徴と猛毒性
ドクツルタケの特徴
- 名称:ドクツルタケ シロコドク テッポウタケ 殺しの天使 破壊の天使
- 外観:白く可愛らしく、根元にツボ
- 生息地:北半球一帯
- 生育環境:針葉樹や広葉樹の地上など広範囲
- 最近の発見場所:森林公園など
- 1日で15㎝も成長する
ドクツルタケの猛毒性
- 小さくても1本摂食するだけで死亡する
- 摂食から6~24時間でコレラのような症状(腹痛、嘔吐、下痢)
- 1週間後に肝臓・腎臓が破壊され劇症肝炎が起こり死亡する
- 運よく助かっても、重篤な後遺症が残る
白く可愛らしく、一見食べれそうに見えるが、世界一の猛毒きのこである。
外国では「デストロイングエンジェル」(破壊の天使)と恐れられているきのこだ。
小さいものでも、摂食してすぐに医療機関へ行かなければ助からないと言われるほど。
医者も手の打ちようがないと、諦めるくらいの猛毒を持っている。
全国へ増殖した原因
全国的に拡大し、各メディアで取り上げられているこの2つの猛毒きのこ。
台風と地球温暖化が原因ではないかと、専門家の意見がある。
また、ナラの枯れ木がそのまま公園に放置されたり、公園の管理不足のために増殖したのではとの見方も。
いずれにせよ、身近な公園や住宅街での発見が相次いでいるのは非常にキケンだ。
小さなお子さんやペット、きのこ狩りシーズンなどには十分に注意が必要だ。
まとめ
- 日本全国の公園や住宅街に猛毒きのこが増殖している
- カエンタケは触れただけで毒素がまわる
- ドクツルタケは破壊の天使と呼ばれている
- カエンタケ・ドクツルタケは非常に致死量が高い
- 台風や地球温暖化が増殖の原因
身近な場所に増殖していくのは非常に危険な事態であるで、家族や友人などに注意喚起を促そう。
各県や自治体なども呼びかけているが、公園などで発見した場合はすぐに最寄りの自治体へ連絡するように。
もしあなたがきのこ狩りに行き、採ってきたきのこに「自信がない・不安」であれば食べるのは避けるべきだろう。
また、知り合いから「もらったきのこ」なども要注意だ。
日本の毒きのこは200種類以上あり、そのうち猛毒は20種類前後との事。
興味のある方は、図鑑で調べてみよう。
\きのこをしらべる/
スマホ写真できのこを識別できるアプリもあるので、そちらでも調べることが可能。
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