「世界一受けたい授業」でも取り上げられた睡眠の研究者、柳沢正司氏。
彼が研究した睡眠についての研究結果と、睡眠不足の解消方法について紹介します。
柳沢正司のプロフィール
- 1960年5月25日生まれ
- 東京都練馬区生まれ
- 出身校は私立武蔵中学校・高校
- 筑波大学院医学研究科博士課程修了
- 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構機構長・教授・医学博士
- 内皮由来血管収縮因子「エンドセリン」の発見者
- 睡眠覚醒の神経伝達物質「オレキシン」の発見者
- 研究により数多くの受賞歴をもつ 文化功労章など合わせて22の賞にのぼる
ノーベル賞も間近なのでは?との声もあります。
趣味はフルート演奏とクラシック音楽とのことです。
日本は最も睡眠不足な国と危機感を訴える
睡眠の研究を進めるにあたり、柳沢氏は「世界的に見ても日本は最も睡眠不足な国である」との見解を示しています。
上のグラフを見てみると、日本が最下位となっています。
8時間以上の睡眠をとっている国がほんとんですね。
日本の睡眠不足は幼少期からすでに始まっていると柳沢氏は言っています。
日常的な睡眠不足は、「高血圧・糖尿病・動脈硬化」などの生活習慣病を発症させる危険があります。
また、寿命を縮めるとの報告も多いようです。
\スマートリングで健康管理の記事です/
睡眠と健康のメカニズムはまだ解明されていない
睡眠と健康の関係性のメカニズムは、まだほとんど解明されていないと柳沢氏は言います。
寝ないと健康に悪影響が出ることは確かですが、それが何故なのかがほとんど謎に包まれているようです。
眠っている間も脳の働いており、休んでないというのは有名な話ですが、具体的に何が起こっているのかはわからないといいます。
また、睡眠不足による眠気が脳でどのように制御されているのかも、未だ解明されていないようです。
ただ、研究がすすむにつれ、一部わかってきたことがあります。
マウスを使った実験で、睡眠障害(ナルコレプシー)が見つかりました。
睡眠覚醒の神経伝達物質「オレキシン」を作る遺伝子を破壊したマウスが、突然眠り込みました。
これにより、オレキシンが睡眠の制御に大きく関わっていることを証明できたのです。
後に、このオレキシンが医療現場で、「中毒性のない睡眠薬」として効果をあげています。
医学と科学で睡眠の質を高める
厚生労働省の調査によると、睡眠で休養が十分とれていない人は全体の21.7%にのぼり、増加傾向が続いているようです。
また、60歳以上では3人に1人が睡眠問題に悩まされている、という調査結果もあります。
睡眠の質を良くする方法
筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構では、次のように回答しています。
睡眠の質を良くするスリープテック・ガジェット
筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構では、スリープテックベンチャーS’UIMINを立ち上げています。
睡眠研究において世界トップの柳沢氏が2017年に立ち上げました。
Sleep(睡眠)とTechnology(技術)を組み合わせたSleep Tech(スリープテック)のガジェットが近年注目されています。
現代社会のストレスや生活習慣の乱れによる、睡眠への影響を軽減し、よく眠れると話題のガジェットを紹介します。
\深く寝れると話題/
深い眠りの脳波を検知し、その質を高める音波をながします。
また、寝入りと目覚めのサポート機能を搭載し、寝入りと寝起きにヒーリング音を再生してスッキリと起床できます。
\眠りに没頭できる/
イヤーチップによる密閉とヒーリングサウンドでぐっすり眠れます。
また、車の走行音や話し声、いびきなどのノイズをマスキングします。
専用アプリにより50種類以上のヒーリングサウンドとアラーム設定も可能です。
\日頃の健康チェック/
軽量コンパクトでリーズナブルなスマートバンドタイプ。
睡眠時間や睡眠の種類、心拍数や血中酸素レベル、ストレスなどのモニタリングに対応。
消費カロリーなども記録可能で、睡眠と運動による健康維持のサポートが可能です。
まとめ
- 柳沢正司は筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の教授・医学博士
- 「エンドセリン」と「オレキシン」を発見
- 日本は最も睡眠不足の国
- 睡眠と健康のメカニズムはまだ解明されていない
- 睡眠の質を良くする方法がある
- ガジェットを用いて睡眠の質を良くする方法がある
「夜間に自分たちを守れる環境を作って、長く深く続けて眠ることが出来るようになったのは人間だけ」と柳沢氏は言っています。
まだまだ研究は進んでおり、リン酸化が眠気の正体の鍵になりそうとのことです。
睡眠の質を高めて、現代のストレス社会をできるだけ健康に生きたいものです。
これからも彼の研究を応援していきましょう。
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